文語文法 2022.10.15 この記事は約3分で読めます。 目次 品詞まとめ動詞活用形活用の種類活用の種類の識別法ア行・ヤ行・ワ行の識別終止形と連体形の識別主体の転換形容詞・形容動詞本活用・補助活用(カリ活用)形容動詞の活用「~を・・・み」語幹用法副詞呼応の副詞・副詞の呼応助詞係助詞と係り結びの法則接続助詞敬語敬語の種類敬意の方向4つの「給ふ」の識別その他音便 品詞まとめ 以下の口語文法を参照ください。 品詞の概要(part①~part⑦まとめ) 動詞 活用形 古文の活用形 はじめに 日本語には「活用形」というものがあります。 それは現代語文法(口語文法)でも、古典文法(文語文法)でもそれぞれ6種類です。 ただし口語文語と文語文法では、一部活用の種類が異なりますのでご注意ください。 概要 口語文法と文語文法では... 活用の種類 古文)四段活用の基礎!はじめに 古文は現代語と異なる活用の種類です。 活用の種類とは、その語の活用の仕方を言いますが、くわしくは以下もご参照ください。 本記事では古文の活用の種類の一つ「四段活用」というものについてまとめます。 四段活用 四段活用は動詞の活用の仕... 古文)上一段活用の基礎!上一段活用(覚え方) 上一段活用は動詞の活用の仕方です。 上一段活用になる動詞は数が少ないです。 これは 贔屓ひいきに見入る(ひいきにみいる) で覚えられます。 「干ひる・乾ひる」、 「射る・鋳いる」、 「着る」、 「似る・煮る」、 「見る... 古文)上二段活用の基礎!上二段活用の活用 上の表を見てください。これは古文における9つの活用の種類をまとめた表です。 この中の「落つ」「上二段活用」の段を見てみましょう。 そこに「i.i.u.u.u.i」とありますね。 このように変わる活用の種類を「上二段活用」と... 古文)下一段活用の基礎!下一段活用はこれだけ! 下一段活用は「蹴る」のひと単語のみです。 楽勝ですね! なぜ下一段活用というのか これは古文における9つの活用の種類をまとめた表です。 これの「蹴る」「下一段活用」を見てください。 すると「け」「け」「ける」「ける」... 古文)下二段活用の基礎!下二段活用 「受く」「下二段活用」を見てください。 「受く」は「e.e.u.u.u.e」と変わっていますよね。 このように「e.e.u.u.u.e」と変わる活用の種類を下二段活用といいます。 それではどのようにして、「e.e.u.u.u.e... 古文)カ行変格活用(カ変)の基礎!カ行変格活用 上の表は古文において活用の種類をまとめた表です。 この中の「来」「カ行変格活用」を見てください。 まぁ、結論から言うと、カ行変格活用(カ変)は「来」の一単語だけです。 (⚠ 「出で来」などもカ行変格活用) なぜカ行変格活用とい... 古文)サ行変格活用の基礎!サ行変格活用 これは古文における動詞の活用の種類をまとめた表です。 「す」「サ行変格活用(サ変)」を見てください。 「す」のように「せ、し、す、する、すれ、せよ」と変わるものをサ行変格活用(サ変)といいます。 さて、このサ行変格活用(サ変)... 古文)ナ行変格活用の基礎!ナ行変格活用 これは古文における動詞の活用の種類をまとめた表です。 「死ぬ」「ナ行変格活用」を見てください。 「死ぬ」のように「な、に、ぬ、ぬる、ぬれ、ね」となるものをナ行変格活用(ナ変)といいます。 さて、このナ行変格活用(ナ変)は「死ぬ... 古文)ラ行変格活用ラ行変格活用 この表は古文における9つの活用の種類をまとめた表です。 これの「あり」「ラ行変格活用」を見てください。 このように「ら、り、り、る、れ、れ」と変わるものをラ行変格活用(ラ変)といいます。 ラ行変格活用(ラ変)は、数が少なく、「... 活用の種類の識別法 古文)超簡単な基礎理解!活用の種類の見分け方活用の種類とは 活用の種類とは、 用言(動詞・形容詞・形容動詞)が どのように活用する(形を変える)か分類したものです。 それは 現代語の文法では5個、 古文の文法では9個 になります。 本記事では古文を取りあげますので、 現代語の文法のほ... ア行・ヤ行・ワ行の識別 【古文】活用の種類ア行・ヤ行・ワ行の見分け方はじめに 高校一年生の時に習うけれど、 受験の時にはもう忘れていることが多い活用の種類(四段活用など)と行(ア行など)。 そのなかでも「ア行」「ヤ行」「ワ行」の区別がつかない生徒は多いです。 たとえば 「得」「老ゆ」「飢う」の区別です。 本... 終止形と連体形の識別 【識別】「食べる」と「食べる」は異なるの?終止形と連体形はじめに 本記事では終止形と連体形の識別の仕方を書きます。 1、わたしはご飯を食べる。 2、わたしはご飯を食べることが好きだ。 この二つの「食べる」は両方同じ形にみえる「食べる」ですが、実は活用形が異なるのです。 この見分け方は非常に重要で... 主体の転換 【古文】主体の転換と活用の種類の異なる語はじめに ここでは「主体の転換」を学習していきます。 一般に聞く言葉ではないかもしれませんが、 古文では結構使える考えです。 さて、 この例文をどう訳しますか。 ポイントは終止形「かづく」の「かづけ」と「かづき」です。 1.(上手に歌を詠ん... 形容詞・形容動詞 本活用・補助活用(カリ活用) 古文)本活用・補助活用(カリ活用)とは?はじめに みなさんは 「本活用」 「補助活用(カリ活用)」 という言葉をきいたことがありますか? イメージとして、 本来の活用の仕方を本活用、 そこから別の活用形に変わった活用の仕方を補助活用(カリ活用)といいます。 そして補助活用の特徴は... 形容動詞の活用 古文)形容動詞の活用の基礎!はじめに 形容動詞とは、現代語では「元気だ」「静かだ」などのように、 言い切りが「だ(もしくは「です」)」になるもので、 その多くは物事の性質や状態を表します。 そのような形容動詞は「用言」というものに含まれます。 用言とは動詞・形容詞・形... 「~を・・・み」語幹用法 古文)形容詞の語幹用法 「~を~み」はじめに 形容詞の語幹用法「~を~み」は主に和歌において使われる用法です。 ここでは私の好きな和歌で、 小倉百人一首にも載っている 瀬をはやみ 岩にせかるる 滝川の われても末に あはむとぞ思ふ (崇徳院) を例にこの用法を学んでいきます。... 副詞 呼応の副詞・副詞の呼応 品詞の話 part④ 副詞・連体詞はじめに これまで品詞の話をpart①~③までしてきました。以下もどうぞ。 今回は連体詞・副詞について学びます。 あまり学校では触れる機会の少ない品詞だと思いますが、ここでしっかり学んでいきましょう。 概要 古文の呼応の副詞の例 連体詞も副... 助詞 係助詞と係り結びの法則 【係り結びの法則①】係り結びの法則って何?はじめに 係り結びの法則について3部に分けています。 本記事は第1部にあたります。 【第1部】 係り結びの法則というものが何なのか 生徒も十分理解できるように根本から説明をするつもりです。 【第2部】 係助詞「ぞ・なむ・や・か・こそ」および... 【係り結びの法則②】係助詞「ぞ・なむ・や(は)・か(は)・こそ」はじめに 係り結びは全3部構成です。 今回は第2部です。 【第1部】 係り結びの法則というものが何なのか 生徒も十分理解できるように根本から説明しています。 【第2部】 係助詞「ぞ・なむ・や・か・こそ」および反語「やは」「かは」について、 ... 【係り結びの法則③】係り結びの省略・流れ(消滅、消去)・逆説用法はじめに 係り結びは全3部構成です。 今回は第3部です。 【第1部】 係り結びの法則というものが何なのか 生徒も十分理解できるように根本から説明しています。 【第2部】 係助詞「ぞ・なむ・や・か・こそ」および反語「やは」「かは」について、 ... 接続助詞 【超必須】古文 接続助詞「ば」の使い方はじめに 古文において非常に大切になるのが、この助詞「ば」です。 特に「ば」のような助詞を「接続助詞」といいます。 ここではその接続助詞「ば」について書きます。 できれば読んだ後もう一読してほしいくらい重要です。 概要 接続助詞「ば」は、接... 敬語 敬語の種類 尊敬語・謙譲語Ⅰ・謙譲語Ⅱ・丁寧語・美化語の見分け方はじめに 今回は 尊敬語 謙譲語Ⅰ 謙譲語Ⅱ 丁寧語 美化語 の見分け方を、 例文を用いて解説していきます。 中学生・高校生も理解できるように説明しますので、 ぜひ学校の授業にも活かしてください! なお、 敬意の方向について知りたい方はこち... 敬意の方向 【現古】敬意の方向はじめに 今回は敬語の方向について、 現代語と古文それぞれ丁寧に解説していきます。 はじめに敬語には三分類と五分類がありました。 三分類とは 尊敬語 謙譲語 丁寧語 のことです。 また五分類とは 尊敬語 謙譲語Ⅰ 謙譲語Ⅱ 丁寧語 美化語 ... 4つの「給ふ」の識別 【古文】4つの「給ふ」の識別(尊敬・謙譲・本動詞・補助動詞)はじめに 「給ふ」には4つの使い分けがあることを知っていましたか。 この違いは共通テストや二次試験でも問われることなので、 今回その違いを理解して、識別できるように頑張りましょう! そして今回の目標はこの例文を訳せることです! 1.大臣、人... その他 音便 【現古】イ音便・ウ音便・撥音便・促音便はじめに 今回は 音便おんびん について 現代語文法(口語文法) 古文文法(文語文法) の両方を確認していきます。 音便とは、 簡単にいうと、 発音の便宜上の変化です。 つまり、 発音を便利にすることです。 身近な例でいうと、 「言って」と...