はじめに
中学1年生の国語で、「文節」というものを習います。
そのときに「ね」を入れて判断しようと習うことがほとんどだと思います。
「よ」「さ」で教える先生もいるかもしれませんね。
今日、私は朝の11時までぐっすり寝た。
⇒今日ね、私はね朝のね11時までねぐっすりね寝た。
しかし
この分け方は中1で卒業しましょう!
なぜならこの「ね」を入れる場所が感覚に他ならないからです!
もしかしたら、A君とB君とで感覚が違うかもしれません。
A君)今日ね、私はね朝のね11時までねぐっすりね寝た。
B君)今日ね、私はね朝の11時までねぐっすりね寝た。
確かに「朝の11時」と一つにしたくもなりませんか?
加えてこのような問題ではどうしましょう。
A君とB君の感覚とあなたの感覚はどちらが近いですか?
今日、私は朝の11時までぐっすり寝ていた。
A君)今日ね、私はね朝のね11時までねぐっすりね寝ていた。
B君)今日ね、私はね朝のね11時までねぐっすりね寝てねいた。
そう。「ね」で分けるのは、とっても人によって違う解答が出やすいのです。
では、どうやって分けていくのか一緒に見ていきましょう。
概要
今日、私は朝の11時までぐっすり寝ていた。
⇒今日ね、私はね朝のね11時までねぐっすりね寝てねいた。
これが正解。
付属語(助詞・助動詞)と自立語(付属語以外)に分けて自立語の前で分けるのです。
解説
自立語と付属語に分ける
この表を見てください。
付属語とは「助詞」「助動詞」の2つの品詞だけです。
(例:「~は」「~を」「~て」「~も」)
一方で、
自立語とは「付属語以外」の8つの品詞です。
いいですか?
自立語は、8つすべて覚えるのが大変なら、「付属語以外」と覚えてください!
(文節に分ける際には、自立語を「名詞」「動詞」などと分けなくてOK。付属語ではないことがわかればいいのです)
ちなみに
そもそも「助詞とは?」「助動詞とは?」という方は
先にこちらを見ることをおすすめしますよ!
改めて問題を見てみましょう。
「は」「の」「まで」「て」「た」が付属語になりますね。
よって、それ以外は自立語です。
自立語・付属語とは
それでは、これは覚えてください。
自立語:それ単体だけでも文節を作れる
付属語:それ単体だけでは文節を作れない
つまり、付属語だけの文節はあったらダメということです。
これをルール①とします。
文節のルール
そしてさらに覚えてほしいのが、
自立語は1文節に1つ
つまり、1つの文節に2つ自立語があったらダメということです。
いったん整理しましょう。
ルール①⇒付属語はそれ単体だけでは文節を作れない
ルール②⇒自立語は1文節に1つ
ルール①②の視点で、もう一度表を見てみましょう。
付属語だけの文節は存在せず、
自立語が2つある文節も存在しません。
このようなルールが身につけば文節はとっても簡単に分けられます!
まとめ
どうですか。この見分け方は、付属語と自立語の区別がつけばとても役に立ちます。
ぜひ使えるようになってくださいね。
ここでも文節について書いてますのでよろしければどうぞ!
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