これまで品詞についてみてきました。以下をご参照ください。
本記事では「助詞」というものを見てきます。
助詞
助詞とは付属語で活用のない語をいいます。付属語に関しては以下をご参照ください。
助詞は大きく、格助詞・副助詞・接続助・終助詞の四つに分類されます。
そもそも助詞は以下のようなものを指します。
今日はわたしの誕生日だったので、たくさんプレゼントをもらったよ。
赤色のマーカ部分が助詞になります。
それではそれぞれの助詞が、格助詞・副助詞・接続助詞・終助詞のどれにあたるか見ていきましょう。
格助詞
さきほどの例文
今日はわたしの誕生日だったので、たくさんプレゼントをもらったよ。
で格助詞になるのはどこか。それは「わたしの」の「の」と「プレゼントを」の「を」です。
そもそも格助詞とは、
その格助詞がつく文節がほかの文節に対してどのような働きをするかを表すものです。
たとえば「わたしの」は「誕生日(体言)」を修飾しています。
そのため「わたしの」という文節は、
「誕生日だった」という文節の体言(誕生日)を修飾しているため、
「の」は連体修飾を表す語という働きをしています。
また「プレゼントを」という文節は
「もらったよ」という文節にかかります。
「もらう」は動詞で用言であり、
それを「プレゼントを」という文節が修飾しています。
そのため「を」は
連用修飾語を表す語という働きをします。
このように格助詞は、
ほかの文節との関係を表します。
格助詞は十種類です。
「を」
「に」
「が」
「と」
「より」
「で」
「から」
「の」
「へ」
「や」
です。
語呂合わせで覚えるなら、
鬼が戸より出、空の部屋 です。
格助詞には助詞により働きが色々ありますがそれは、ここではこれ以上触れず、また格助詞のみの記事で書きます。
最後に格助詞の接続についてですが、格助詞は主に体言に接続します。
「わたしの」の「わたし」も、「プレゼントを」の「プレゼント」もどちらも体言ですね。そのため格助詞の可能性があります。
ただし「今日は」の「は」は、
「今日」という体言に接続していますが、
これは格助詞ではありません。
それは単に「は」が副助詞に分類されるからです。
副助詞
副助詞は、副え助ける言葉である。たとえば以下のような例文があるとする。
わたしだけが目を覚ました。
この中の「だけ」に注目したい。
仮に「わたしが目を覚ました。」という場合だと、「わたし(ひとり)が目を覚ます。」ということになる。
しかし「だけ」という副助詞がつくことで、「(ほかに何人かいる中で)わたしだけが目を覚ます。」という意味になる。
このように文に意味を副える助詞が副助詞である。
「副」という漢字が「副える」と読むのがポイントでしょう。
ほかに副助詞はたくさんあり、枚挙にいとまがないので割愛させていただきます。
なお、「わたしは」の「は」は、ほかの存在と区別する意味を副える働きをするため、格助詞ではなく副助詞です。
接続助詞
接続助詞は、その名の通り、接続をする助詞です。
この接続助詞の中には接続詞と書き換えが可能なものもあります。たとえば、
- 朝なので起きる。→朝だ。だから起きる。
- 朝だけれど寝ている。→朝だ。しかし寝ている。
接続助詞の分類はさらに細かくなっていきますが、それはまた別の記事に書きます。
終助詞
終助詞は、文の終わりについて意味を付け加える語です。
- これはなんなのだろうか。
- 犬かな。
- 猫かしら。
- やっぱり狸だわ。
付け加えらっれるニュアンスはその時々でことなりますが、おおよそ疑問、呼びかけ、感動などが多い気がします。(根拠はない・・・)
助詞は日本語のような膠着語(助詞などをともなうような語)にみられる、特徴的な語です。文脈の中で読み取っていきましょう。
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