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7天の原 ふりさけ見れば 春日なる 三笠の山に 出でし月かも 安倍仲麿

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百人一首はこちら

天の原あまのはら ふりさけ見ればふりさけみれば 春日なるかずがなる
三笠の山にみかさのやまに 出でし月かもいでしつきかも

作者

安倍仲麿

阿倍仲麻呂。百人一首には「安倍仲麿」とある。

遣唐使に同行した奈良時代の遣唐学生。

唐で超難関試験の科挙に合格し、玄宗につかえる。

35年ほど唐に留まり、日本帰国に際し行われた送別の宴でこの歌を詠んだ。

しかし船が難破し遭難。結局は唐に戻ることになり、唐で生涯を終える。

品詞分解

単語品詞
天の原名詞
ふりさけ見れ動詞・マ行上一段・已然形
接続助詞
春日名詞
なる助動詞・存在・連体形
三笠の山名詞
格助詞
出で動詞・ダ行下二段・連用形
助動詞・過去・連体形
名詞
かも終助詞・詠嘆

解釈

大空を振り仰いで見ると、春日にある三笠山の上に出た月と同じだなぁ。

解釈詳細

30余年、唐に派遣されていた安倍仲麿が、帰国に際し催された宴会で詠んだ歌だといわれ、

長年叶うことのなかった帰郷を前に溢れる望郷の思いを歌ったもの。

唐の地にいながら、今見ている月は、自身が「あの時」「日本で」見た月と変わらないという時間的・空間的な超越を感じさせる。

天の原

大空を

大空の意。

ふりさけ見れば

振り仰いで見ると

振り仰ぐとは、顔を上げて高いところを見ること。

春日なる

春日にある

〇春日

春日は奈良県の地名で、春日大社がある。

遣唐使派遣に際し、危険な船路の安全祈願をしたと考えられる。

〇なる

この「なる」は終止形「なり」の助動詞である。

「春日」という地名に接続し、

かつ

「三笠の山」という物体が後続しているので

この「なる」は存在を表す助動詞である。

「春日にある三笠山」

つまり

「(地名)にある(物体)」と訳す。

三笠の山に

三笠山の上に

三笠山は、春日大社の東にある標高297mの山。

出でし月かも

出た月と同じだなぁ。

〇し

直接・体験過去の助動詞「き」の連体形。

「けり」が間接・伝聞過去を表すことが多いのに対し、

「き」は自分が体験した過去を示すのに使用される。

ここでは実際に

遣唐使派遣の安全祈願で赴いた春日大社で見た月を思い出している。

「かも」は詠嘆の終助詞である。

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