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【漢文のために】二字熟語の構成

この記事は約6分で読めます。

はじめに

今回は漢文読解にも効果的な「二字熟語」の構成について学習していきましょう!

ここでいう二字熟語とは、いわゆる漢字二字で構成された言葉を指します。

ここの知識は漢文読解への第一歩かつ根幹となる部分です。

【二字熟語】

身体・起伏・国営など

【三字熟語】

不可能・具体的・定量性など

【四字熟語】

換骨奪胎・気炎万丈・画竜点睛など






概要

漢字の構成は主に以下の8種類です。

まずはこれらを理解していきましょう。

漢文学習が捗ること間違いなしです!

①似た意味の漢字を重ねる

例)身体・離散

②反対・対立の意味の漢字を重ねる

例)起伏・着脱

③主語・述語の関係になる

例)国営・日没

④下の字が上の字の補語・目的語

例)登山・読書

⑤上の字が下の字を修飾する

例)高所・深林

⑥接頭辞がつく

例)非常・真昼

⑦接尾辞がつく

例)端的・弾性

⑧同じ漢字を繰り返す

例)淡々(淡淡)・長々(長長)





解説

①似た意味の漢字を重ねる

ここには「身体」や「離散」などがあげられます。

「身体」は

「身」も「体」もどちらも「肉体」を示します。

「離散」は

「離」は「離れる」、「散」は「る」と読みます。

どちらの漢字も同じような意味です。

これらのように二字とも同じような意味を持つもの

「①似た意味の漢字を重ねる」に該当します。

②反対・対立の意味の漢字を重ねる

ここには「起伏」や「着脱」があげられます。

「起伏」の

「起」は「起きる」、「伏」は「せる」と読みます。

起きることと伏せることは反対の動作です。

また「着脱」は

「着」は「着る」、「脱」は「脱ぐ」と読みます。

着ることと脱ぐことも反対の動作です。

さらに「心身」という言葉がありますが、

心と体は対立するものと考えられるので「心身」もここに分類されます。

これらのように二字が反対・対立する意味をもつもの

「②反対・対立の意味の漢字を重ねる」に該当します。

③主語・述語の関係になる

ここには「国営」や「日没」などがあげられます。

そもそも主語とは、動作主を表す文の要素です。その多くは「~は・~が」の形をとります。

また述語とは、動作、状態などを表すことの多い文の要素です。

こちらについてはこの記事をご参考ください。

そして、

「国営」は「国がいとなむ(運営する)」と読みます。

「国が」が主語にあたり、「営む」が述語にあたります。

「日没」は「日がぼっす(沈む)」と読みます。

「日が」が主語にあたり、「没す」が述語にあたります。

これらのように、主語と述語になるもの

「③主語・述語の関係(主述の関係)になる」に該当します。

なお、この主述の関係を見抜く知識は漢文を読むうえで必須です。

むしろこれが分かっていることが漢文理解の本来の基本です。

文法や単語の前に土台としてぜひ理解していきたいところです。

漢文の基礎ができたら、白文・訓読文・書き下し文の違いもはっきりさせておきましょう!






④下の字が上の字の補語・目的語

ここには「登山」や「読書」などがあげられます。

そもそも漢文でいう補語とは、述語の意味を補う語のことです。

特に、「~に」の形をとることが多いです。

また漢文でいう目的語とは、動詞の対象となる語のことです。

特に、「~を」の形をとります。

そして「登山」も「読書」も下から上へ読みます。

「登山」は「山に登る」と読みます。

下の「山に」が、上の述語「登る」を詳しくしているため補語になります。

「読書」は「書を読む」と読みます。

下の「書」が、上の動詞「読む」の対象になるため目的語となります。

このように、下の字が上の字の補語や目的語になるもの

「④下の字が上の字の補語・目的語になる」に該当します。

こちらも③主述の関係同様に漢文を理解するための基礎になるので、よく理解しておきたいです!

⑤上の字が下の字を修飾する

ここには「高所」や「深林」などがあげられます。

修飾するとは、ある語が別の語を詳しくすることをいいます。

だから、「上の字が下の字を詳しくしている」という意味です。

「高所」は「高い所」と読みます。

「高い」が「所」を修飾しています。

「深林」は「深い林」と読みます。

「深い」が「森」を修飾しています。

このように、上の字が下の字を詳しく(修飾)しているものが

「⑤上の字が下の字を修飾する」に該当します。

⑥接頭辞がつく

ここには「非常」や「真昼」などがあげられます。

接頭辞とは、簡単にいうと、ある言葉の頭に付く言葉です。

「非常」の「非」、「真昼」の「真」などが接頭辞です。

「非常」は後述しますが、

「真昼」の「真」は、ここでは「まさに」という意味を表します。

ほかに、「無限」の「無」、「未定」の「未」、「御社」の「御」、「弊社」の「弊」など多くのものがあげられます。

また、これは漢文において否定語として頻出です。

例えば、

「非常」は「非」が否定語の接頭辞で、

「常にあらず」と読みます。

「無限」は「無」が否定語の接頭辞で、

「限り無し」と読みます。

そして、

「未定」の「未」は否定語の接頭辞で、

いまだ定まらず」と読みます。

この「未」という漢字は漢文においては、再読文字といわれ、

いまだ…ず」と読みます。

これは絶対覚えておきたいですね!

これらのように接頭辞がつくもの

「⑥接頭辞がつく」に該当します。






⑦接尾辞がつく

ここには「端的」や「弾性」などがあげられます。

接頭辞が、ある言葉の頭に付く言葉なのに対し、

接尾辞は、ある言葉の最後(=尾)に付く言葉です。

「端的」の「的」、「弾性」の「性」が接尾辞です。

ほかに「液化」の「化」、「依然」の「然」なども接尾辞です。

しかし接尾辞は、接頭辞と比べ、そこまで意識しなくても漢文は読めます。他のを理解して余裕があれば、接尾辞も理解していきたいですね。

⑧同じ漢字を繰り返す

ここには「淡々(淡淡)」や「長々(長長)」などがあげられます。

ちなみに「々」は(反復)符号であるため、読み方はありません。

ただカタカナの「ノ」と「マ」を組み合わせたような記号に見えるため、「ノマ」と呼ぶこともあります。

また「々」のように、前の文字を繰り返す符号を「踊り字」といいます。

踊り字にはほかに「金子みす」の「ゞ」もあげられます。

とはいえ、これも漢文においてはあまり重要度の高くないものなので、余裕があれば覚えていきましょう。

おわりに

①~⑧を理解しておくと初めて見た熟語でもおおよその意味を把握できます。

知らない熟語と遭遇した時は、漢字の意味を考えるのは当然として、熟語の構成を考えるようにしましょう。

そして二字熟語の構成が理解できると、いよいよ漢文の読解もしやすくなります。

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