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「おもむろに」「にわかに」

この記事は約3分で読めます。

はじめに

おもむろに」は、本来は「ゆっくりと」という意味です。

文化庁が行なった、平成26年度の「国語に関する世論調査」で、「おもむろに席を立った。」という例文で「おもむろに」の意味を調査したものがあります。

以下の資料1、資料2は文化庁に示されるものです。

【資料1】

〔全体〕

  • (ア)ゆっくりと・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・   44.5%
  • (イ)不意に・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・   40.8%
  • (ウ)(ア)と(イ)の両方・・・・・・・・・・・・・・・   3.1%
  • (エ)(ア)や(イ)とは全く別の意味・・・・・・・・・・   6.2%
  • 分からない・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・   5.3%

【資料2】

年齢別グラフ

(引用:「おもむろに」動く様子は急か – 言葉のQ&A – 文化庁広報誌 ぶんかる (bunka.go.jp)

ここからわかるように全体としては「不意に」と「ゆっくり」ではあまり差がありません。

また、「不意に」で使う人は20代で最も多く70.1%です。

「ゆっくりと」で使う人は20代で最も低く17.2%となります。

私は大学で日本語学を専攻していたため、これを誤り・誤用とは思わず、変化ととらえる立場です。

しかし国語を教える身としては生徒に本来の意味も教えなければなりません。






「おもむろに」の漢字表記は?

「おもむろに」を漢字で書けますか?

ずばり「徐に」です。

漢字の意味は「徐々に」や「徐行」という言葉があるように「ゆっくり」という意味ですね。

だから「おもむろに」も「ゆっくりと」という意味なのです。






では「不意に」は何?

では、「不意に」を表す言葉は何なのでしょうか?

それは例えば、「俄(か)に」です。

読めましたか?

読み方は「にわかに」です。

にわかには信じがたい。

このように使います。「急には信じられない」という意味ですね。

ほかにも突然降ってくる雨のことを「俄雨にわかあめ」とも言います。

このことから「不意に・急に」などを表す言葉は「にわかに」となります。


俄然

ちなみ「俄」という漢字を使った熟語として「俄然がぜん」というものがあります。

これもついでに確認しておきましょう。

俄然やる気がわいてきた。

このように使われます。

意味は「不意に・突然・急に」です。つまり「にわかに」です。

「俄」という漢字で共通していますね。

「いっそう・ますます」という意味で取られることもありますが、気を付けたいところです。

漢字の意味をしっかりと考えるといいかもしれませんね!






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